死刑囚・永山則夫は死刑確定から7年3か月後の1997年8月1日に東京拘置所にて死刑を執行されました。

生年月日：1946年2月14日
出身：富山県
刑：死刑

富山・長野連続女性誘拐殺人事件は、1980年2月 - 3月にかけ、富山県と長野県で相次いで若い女性2人が、宮崎知子（各事件当時34歳／1998年に死刑確定）によって誘拐・殺害された事件です。身代金目的の誘拐殺人事件および、連続殺人事件です。また、犯人宮崎知子の愛人であった北野 宏（1992年に無罪確定）が、宮崎の共犯者として誤認逮捕・起訴された冤罪事件でもあります。

宮崎知子は藤波芳夫元死刑囚と獄中結婚をして、一時期は藤波姓を名乗っていました。しかし、2006年に藤波芳夫元死刑囚の死刑が執行されたこともあってか、2009年ごろには宮崎知子という苗字に戻っています。死刑囚同士が獄中結婚したという、かなりレアなケースでした。

宮崎知子死刑囚は、現在も名古屋刑務所に収監されています。

生年月日： 1964年3月9日
出生地： 日本
死亡日： 2018年7月6日
配偶者： ユキ・ニイミ (2012年から)
ホーリーネーム： ミラレパ
出身校： 愛知学院大学法学部法律学科
刑：死刑

死刑が確定した後の2012年に、新実智光元死刑囚はアレフ信者の女性と獄中結婚をしています。この獄中結婚をした女性は、2013年に無理やり知人女性をアレフに入信させようとした罪で有罪判決を受けました。

新実 智光は、元オウム真理教幹部で、ホーリーネームはミラレパです。教団内でのステージは正大師で、教団が省庁制を採用した後は自治省大臣でした。1986年に教団の前身であるオウム神仙の会が最初に開いたセミナーから出席。岡崎一明や大内利裕と並ぶ古参信徒で、宗教法人オウム真理教の九人の「設立時責任役員」の一人です。坂本弁護士一家殺害事件、松本サリン事件の実行犯、地下鉄サリン事件では運転手役をつとめ、2010年2月に死刑が確定しました。

新実智光元死刑囚は、2018年に死刑が執行されました。

生年月日： 1943年12月27日
出生地： 中華人民共和国 ハルビン市
配偶者： 藤本 敏夫 (1972年 - 2002年)
ジャンルシャンソン
歌謡曲
ポップス
ニューウェーブ
ロック
フォークソング
活動期間1966年 - 現在

1943年12月27日、旧満州ハルビン生まれ、京都育ちのシンガー・ソングライター／女優です。愛称は“おときさん”で、65年、東京大学在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝し、歌手デビュー。66年に「赤い風船」でレコード大賞新人賞、69年に「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」でレコード大賞歌唱賞を受賞。以降、数多くのヒット曲やアルバムを発表。国内はもちろん、カーネギーホールをはじめ世界各地でコンサートを実施し、92年には仏政府からシュバリエ勲章を受章。また、『居酒屋兆治』やアニメ映画『紅の豚』など女優／声優や陶芸などの芸術活動、執筆活動ほかでも才能を発揮。地球環境問題へも積極的に取り組んでいます。

1968年の東大紛争の際、加藤は「振り袖で来てほしい」という女性週刊誌の要請を振り切ってジーパンで卒業式の会場に現れ、その噂を聞きつけた同志社大学の学生であり、ブント系の「反帝学連」委員長の藤本敏夫にコンサートへの出演依頼を受けるものの、歌を政治運動に利用されることを嫌って断る。しかし、この件をきっかけに2人は交際を開始。紆余曲折を経て1972年5月に、防衛庁襲撃事件などで逮捕され勾留の身であった藤本と獄中結婚。周囲が交際に反対する中、母と当時の所属事務所「石井音楽事務所」の社長の石井好子が賛成した事が二人の結婚を後押しする形になったそうです。「ひとり寝の子守歌」は、塀の中にいる夫を思って作られた代表曲のひとつでもあります。

勾留と釈放を挟み、合わせて30年間を連れ添った夫は、2002年に死去（享年58）。夫との間には1972年、1975年、1980年生まれの3人の娘がおり、次女はYaeとして歌手活動中です。

生年月日： 1963年11月23日
出生地： 兵庫県 伊丹市
死亡日： 2004年9月14日
刑：死刑

附属池田小事件は、2001年6月8日に大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で発生した無差別殺傷事件（建造物侵入・殺人・殺人未遂・銃刀法違反事件）です。宅間 守が校内に侵入し、同校の児童（いずれも1年生・2年生）8人を出刃包丁（刃体の長さ15.8 cm）で殺害、15人（児童13人および教職員2人）を負傷させました。日本の犯罪史上稀に見る無差別大量殺人事件として、社会に衝撃を与えました。

死刑確定後、宅間は支援者の女性（当時30歳代）と獄中結婚し、「吉岡」に改姓しています。宅間守元死刑囚はこの付属池田小事件の前に4回も離婚しているので、この獄中結婚が通算5回目の結婚となりました。このほか、愛知県出身の既婚女性から告白を受けており、その女性とも文通を行っていました。宅間守の一種独特な雰囲気は、特定の人を惹きつけてしまう何かがあるのかもしれません。

死刑確定から1年足らずの2004年（平成16年）9月14日、宅間守（吉岡守）死刑囚は野沢太三法務大臣の発した死刑執行命令により、収監先の大阪拘置所で死刑を執行されました。宅間の望んだ通りの異例の早さでの執行となりましたが、確定から一年未満での執行は法務省が死刑執行を公開して以降、唯一の事例となっています。

生年月日： 1974年11月27日
出生地： 北海道 中標津町
刑：死刑

2009年8月6日、埼玉県富士見市の月極駐車場内にあった車内において会社員男性C（当時41歳）の遺体が発見されます。死因は練炭による一酸化炭素中毒でしたが、自殺にしては不審点が多かったことから、埼玉県警察の捜査が始まりました。

その結果、Cは被疑者の住所不定・無職の女、木嶋 佳苗と交際していたことがわかり、捜査していくにつれて、木嶋には他にも多数の愛人がおり、その愛人の何人かも不審死を遂げていることが分かりました。埼玉県警は木嶋が結婚を装った詐欺をおこなっていたと断定し、9月25日に木嶋を詐欺の容疑で逮捕。また、逮捕時に同居していた千葉県出身の40代男性から450万円を受け取っていました。

2010年1月までに、木嶋は7度におよぶ詐欺などの容疑で再逮捕されています。警察は詐欺と不審死の関連について慎重に捜査を継続。2月22日に木嶋はAに対する殺人罪で起訴。窃盗罪や詐欺罪などですでに起訴されており、併せて6度目の起訴となりました。10月29日には、東京都青梅市の当時53歳の男性を自殺に見せかけて殺害したとして、警視庁に再逮捕。ただし、被害者男性の遺体は、当時は「自殺」と断定されて解剖されていない例もあり、死因に関する資料が乏しい中での、極めて異例の殺人罪の立件となりました。

木嶋佳苗は、現在までになんと3度も獄中結婚をしています。しかも、3度目の獄中結婚は週刊新潮のデスクの男性だったことを週刊新潮が報じています。週刊新潮のデスクと獄中結婚ということは、取材目的と木嶋死刑囚の自己顕示欲の利害が一致したのかもしれません。ただ、2009年に逮捕されてから3度も獄中結婚をしているというのは、やはり木嶋佳苗死刑囚にはほかの女性にはない、特別な魅力があるのかもしれません。

木島死刑囚は2021年現在も、東京拘置所に収監されています。