鹿児島県は海と山に囲まれた自然豊かな地形です。また、気候が温暖なため、サツマイモ作りをはじめとした農業（第1次産業）が盛んに行われています。第1次産業以外では化学産業も盛んで、数多くの企業が存在しています。

山形県では、農業、製造業の割合が高く、中でもデバイス、電子回路、電子部品などの製造が盛んに行われています。その一方で、労働人口の減少、グローバル化に伴った労働力の流出が問題視されており、継続的な製造業促進のため、官民が一体となった取り組みを始めています。

ビール大麦の生産量が九州で1位を誇る佐賀県。久光製薬（医薬品会社）や戸上電機製作所（電気機器会社）の九州本社があることでも有名です。佐賀県の中心地である佐賀市では、大型ショッピングセンターが多数オープンしたこともあり、商業を中心とした第3次産業の割合が高くなっています。

石川啄木や宮沢賢治などの文豪を輩出している岩手県。主な産業（出荷額ベース）に、輸送用機械、食料品、電子部品・デバイスなどが挙げられます。現在、県をあげて国内有数の「ものづくり産業集積（自動車、半導体関連完成品メーカー、それを支える基盤技術がある中小企業の集積）」の実現を目指しています。

二十世紀梨をはじめとした農産物、そして新鮮な海の幸。緑豊かな山々と澄み渡った青い日本海が鳥取県の代表的なイメージです。そんな自然豊かなイメージが強い鳥取県。「氷温技術（付加価値が高い産業を支えている独自の新技術）」が誕生したことでも知られる自然との調和が上手な県と言われています。主な産業（出荷額ベース）には、電気機械、電子部品・デバイス、食料品などがあります。

秋田県といえば「あきたこまち」を連想してしまうほど、お米をはじめとした第1次産業の割合が多いイメージがあります。第2次産業（特に製造業）の割合は低い傾向にありますが、電気機械については製造品出荷額が圧倒的に高くなっていることから、秋田県製造業のリーディング業種となっています。

就職先が少ないというイメージがある宮崎県。観光業だけではなく、実は県内には様々な業界の企業が13,000社以上もあるので、活躍できるフィールドが多々あります。また、企業の中には奨学金賞与者への返済支援を行っている企業もあります。

りんご、にんにく、ごぼうの生産量が日本一の青森県。全国でも有数の農業県です。一方で、多様な産業集積が進んでおり、津軽地域では光技術関連企業（半導体検査装置、画像処理装置、光学用プリズム、光デバイスなど）、県南地域では基礎素材型産業（製紙、化学、非鉄金属、鉄鋼など）をはじめソフトウェア産業、食品加工業など様々な産業が集積しています。

ユニークな歴史、文化、風土で人々を惹きつける沖縄県。その地理的優位性からアジア経済と連動した「沖縄県アジア経済戦略構想」を策定し、沖縄県の自立型経済の発展に取り組んでいます。沖縄県を支えているのは観光業と米軍基地のため、おのずと収入にも限界があり、平均年収も国内最低となっています。