そんなドン・ヤングブラッドは、2005年5月8日に自宅で亡くなっているのが発見されます。直接の死因は心臓発作で、享年51歳という若さでした。関係者の間では薬物が原因なのではないかと言われています。

イケメンボディビルダーとして人気を博していたサム・スタンダーウィック。引き締まった体が自慢の青年で、ほぼ毎日エクササイズをし、きわめて健康的な食習慣を守っていました。しかし、2016年12月に英国のリバプールで、サムはホテルの部屋で死亡しているところを発見されます。

友人たちと、夜、街に繰り出した翌日のことでした。死因は心臓発作―冠状動脈（心臓から流れ出る血液が通る動脈）が70％も目詰まりしていたためだと、検死官の報告書には記されています。ウエイトリフティングを日常的に行っており、動脈硬化、高血圧などいくつかの要因が重なって心筋梗塞を起こした可能性があります。

ナッサー・エル・ソンバティは、ドイツ連邦共和国バーデン＝ヴュルテンベルク州シュトゥットガルト出身の、1990年代から2000年代に活躍したボディビルダーです。大学の学位取得などから"The Professor（筋肉博士）"と呼ばれるような知的な印象で知られ、身長180cm、体重120kg、上腕の周囲60cmの筋肉の鎧を誇りました。

引退後、黄色ブドウ球菌に感染し重症化するなど健康状態が悪化し、2013年、腎臓病を原因とする心不全が原因となり47歳の若さで死去しています。大会に出場するためにステロイドを何年も大量に摂取していたそうで、特に心臓と腎臓に重篤なダメージを負っていました。

ハリウッド顔負けの究極のエンターテイメントのプロレス団体「WWE」に所属する、志あふれるレスラーです。イケメンボディビルダーとして人気を博しましたが、2016年に自宅で亡くなっているところを発見され、ファンに衝撃を与えました。

原因は公式に確定されていませんが、一説では、ホルモンの一種であるインスリンをステロイドと共に使用していたからではないかとささやかれています。彼はケガからの回復を図るためインスリンとステロイドを多量に使用していたことがわかっています。

生年月日： 1989年3月24日
出生地： ロシア モスクワ
死亡日： 2011年8月5日, タイ パッタヤー
身長： 187 cm

Zyzzは、メンズフィジークという競技が存在する前から、ボディビルとは違うフィジークの競技としての価値観を体現していた人物で、フィジークのパイオニア的存在です。筋トレして、クラブ行って、人生を楽しもうという考え方が受け入れられ、多くの人が影響を受けたといわれています。

そんな彼ですが、2011年8月、旅行中に22歳で突然死をしています。直接の死因は先天性の心臓病であると医師によって断定されましたが、息切れや高血圧など自覚症状があったとのことで、ステロイドの副作用による死亡説も根強く残っています。

出生地： アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス ノースリッジ
生年月日： 1970年9月26日
死亡日： 2017年8月25日
身長： 185 cm

リチャード・ユージーン・ピアーナは、アメリカ合衆国のボディービルダーで、1989年の『The National Physique Committee』(NPC, 全米体格委員会)にて『Mr. Teen California』の称号を、1998年に『Mr. California』の称号を獲得し、2003年と2009年に開催されたボディービル大会で優勝しています。

2017年8月25日、ピアーナは46歳で死亡しています。死亡時の心臓と肝臓は、成人男性の平均の2倍以上の重さに肥大しており、「重篤な心臓病」を患っていたことが判明しています。死後に病理解剖が行われるも、病院側は彼の死体検案書を処分しており、ピアーナの死因と生前の習慣については、剖検報告では確定的な結論が出ていません。

サリー・マクニールと夫のレイは共にボディビルダーで、シュワルツェネッガー映画が好きな筋肉カップル。共に極限までカラダを鍛え、大会では優秀な成績を残していた。夫レイはプロを目指し軍を辞めるが、サリーは家族を養うために空き缶拾いなどをして何とかトレーニングを続けていた。しかし苦労の甲斐あってレイは大会で優勝し、プロの道へ進むことに。『超人ハルク』（1977年）でお馴染みルー・フェリグノとも大会で顔を合わせるなど、業界の第一線で活躍していました。

大会で思うような結果が出せないレイは徐々に狂っていく。サリーが「彼の心の中には悪魔がいた」と振り返るように、日常的に凄まじい暴力をふるわれ、やがて妻のサリーは夫のレイを殺害してしまいます。この衝撃的な事件は『キラー・サリー: ボディビルダー殺人の深層』と題したドキュメンタリー作品としてNetflixで独占配信されています。