闇サイト殺人事件とは、2007年8月24日から25日にかけて、愛知県名古屋市周辺で発生した強盗殺人などの事件です。 インターネットの闇サイトで知り合った男3人組が、女性を拉致・監禁し、残虐な拷問ののちに殺害した凶悪事件です。

3人はお互いに面識はありませんでしたが金品を奪う目的で、夜道を一人で歩いていた女性に道を尋ねる振りをして車に引きこんで拉致します。被害者女性の太ももに包丁を突き立てる振りをしながら脅し、キャッシュカードの暗証番号を聞き出そうとしました。被害女性は幼少期に父親を亡くしており、母親がひとりで育て上げてくれたことに恩返しするために貯金していた800万円を奪われるわけにはいかず、嘘の番号を教えます。その後、命乞いするも頭から袋を被せられた状態でハンマーで頭を殴られ、顔を粘着テープでグルグル巻きにされ、さらにハンマーで殴られ、ロープで首を締め上げられ殺害されてしまいました。

「名古屋アベック殺人事件」は1988年2月23日から25日にかけて愛知県名古屋市緑区の大高緑地で発生しました。「大高緑地公園アベック殺人事件」とも呼ばれるこの事件は10代の少年少女らがおもしろ半分でカップル（男性19歳、女性20歳）を襲い、拷問の末に殺害。当時犯人グループは全員未成年であることから実名は公表されていませんでした。

1988年2月23日午前4時30分頃に、県営大高緑地公園の駐車場に被害者カップルが乗った車・チェイサーを主犯格の少年A・Bを中心とする男女6人の犯行グループが襲撃しました。被害者の車のフロントガラスを割って中から男性を引きずり出し鉄パイプや木刀で身体を殴りました。犯人の少女達は女性を降ろすと「服を脱いで裸になれ」と脅して怯えた顔で裸になった女性の身体や顔を木刀で殴りました。男性が気絶して倒れると少年達は女性を藪の中に連れていきそこで女性を集団でレイプしました。そしてたばこの火を体に押し付けたり、シンナーを陰部にかけられ火をつけられたりといった暴行を加えられました。そして女性の前で男性は首を絞められ殺害。犯行グループはそのまま三重県に移動し、女性も絞殺され、カップルは抱き合うように山林に埋められました。

数ヶ月にわたり、複数の被害者が殺傷された事件であり、その被害者はいずれも小学生。通り魔的犯行や遺体の損壊が伴なったこと、特に少年の頭部が「声明文」とともに中学校の正門前に置かれたこと、地元新聞社に「挑戦状」が郵送されたことなど、強い暴力性が伴なう特異な事件でした。犯行の声明文から容疑者の少年Aを「酒鬼薔薇聖斗」と称したり、俗に「酒鬼薔薇聖斗事件」とも呼ばれています。

容疑者は、ナメクジを殺すことに始まり、次第に猫などの小動物を虐待するようになっていき、その破壊願望の対象は人間に向かい、小学生の少女2人をショックレスハンマーで頭部を殴り一人に重傷を負わせました。その後、小学校4年生の女児に手を洗えるところを聞き、案内させた後にカナヅチで頭部を殴打して殺害。次に弟の友達である当時小学5年生で11歳の被害者少年を絞殺。被害者少年の首を糸のこぎりなどを使って切断し、警察の捜査をかく乱するためにまるで大人が計画した犯行のように声明文を書いて首だけになった被害者少年の口に咥えさせて、1997年5月27日早朝に自身が通っていた中学校正門に置きました。

「北九州監禁殺人事件」は、松永太が人の弱みを利用して暴力による恐怖で洗脳し、被害者同士を殺し合わせるという日本犯罪史上でも非常に稀有で人間の恐ろしさを世間に知らしめた猟奇的連続殺人事件として知られています。それに加担した内妻の緒方純子も被害者であり加害者でもありました。

事件が本格的に猟奇的な領域に入っていったきっかけは、松本太と緒方純子の二人が監禁・拷問を繰り返していた少女Aが逃げ出したことが発端でした。少女Aは小学生時代から拷問を受け続けており、17歳の時に監禁先から逃げ出して警察に通報しましたが、それにきっかけに松本太はいよいよ支配を強めていくことになります。松本太は少女Aを始め、緒方純子の家族などを金銭目的で監禁し、暴力と言葉によりマインドコントロール下に置き、相互に憎み合わせることで殺し合いをさせました。遺体は緒方と生き残った者に遺体をバラバラに解体させ、煮詰めて肉団子にして捨てさせるという衝撃的なものでした。この事件はあまりの衝撃度から、映画『僕は人を殺しました』や漫画『闇金ウシジマくん』の「洗脳くん」編などにモデルとして使われています。

「女子高生コンクリート詰め殺人事件」は1988年11月～翌年1月の間に起きた事件で、当時17歳の女子高生を主犯格の宮野裕史が仲間と協力して拉致して強姦し、その後犯行グループの少年らと自宅に監禁して強姦、拷問の限りを尽くし、やがては殺害してドラム缶に入れ、コンクリート詰めにし、東京都江東区若洲の埋め立て地（現・若洲海浜公園敷地）に遺棄した、日本史上最悪といわれる拷問事件です。

拷問の内容はここでは書けないほど凄惨なもので、殴る蹴るは当たり前で、足首にライターの火を押し付けたり、陰部に鉄筋を挿入したり、肛門にガラス瓶を挿入したり、シンナーを無理矢理吸わせたり、太ももや手に揮発性の油を注ぎライターで点火するなどしたそうです。少女の顔は判別がつかないほど腫れあがり、「もう殺して」と哀願するほどだったと言われています。