守大助は容疑を否認するも、無期懲役が確定

守大助は容疑を否認するも、無期懲役が確定

日付:1999年から2000年までの間
場所:宮城県・仙台市泉区のクリニック

2000年10月31日に入院した11歳の女児に対して、抗生物質を点滴する処置を取ったが容態が急変。 女児は病院を転送され一命は取りとめたが、大脳に障害が残り植物状態になった。 女児の血液を採血し分析した結果、筋弛緩剤「ベクロニウム」の成分が検出された。 なお、この女児は2018年に29歳となったが、意識は戻っていない。そのほか、2000年2月2日には当時1歳の女児を重体に至らせ、2000年11月13日には当時4歳の男児を重体に至らしめ、2000年11月24日には89歳の女性を筋弛緩剤で殺害、同日、当時45歳の男性を呼吸困難に至らしめました。容疑者の守大助は容疑を否認するも、無期懲役が確定しています。

毒物事件 凶悪な犯人ランキングTOP15-11

15位:関西青酸連続死事件

夫を青酸カプセルで殺害するたび多額の遺産を手にする「後妻業の女」

夫を青酸カプセルで殺害するたび多額の遺産を手にする「後妻業の女」

日付:2007年(平成19年)から2013年(平成25年)
場所:京都府・大阪府・兵庫県の3府県

関西青酸連続死事件は、2007年(平成19年)から2013年(平成25年)にかけ、京都府・大阪府・兵庫県の3府県で、高齢男性3人が青酸化合物によって殺害され、1人が青酸中毒になった事件です。逮捕されたのは筧千佐子で、彼女は結婚相談所で知り合った高齢男性の妻となり、夫を青酸カプセルで殺害するたび多額の遺産を手にする「後妻業の女」でした。総額8億円もの大金を相続した千佐子ですが、金融の先物取引や株に手を出し、すべて消失したばかりか借金を作ることになったという。立件できただけでも4人、全体では10人殺害したともいわれる稀代の悪女で、2021年6月に死刑が確定しています。

14位:紀州のドン・ファン死亡事件

妻である須藤早貴が殺人容疑で逮捕

妻である須藤早貴が殺人容疑で逮捕

日付: 2018年5月24日
場所:和歌山県田辺市

紀州のドン・ファン死亡事件は、2018年5月24日、和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社社長の男性が急性覚醒剤中毒で死亡した事件の通称で、 2021年4月28日に死亡時の妻である須藤早貴が殺人容疑で逮捕されました。金儲けに人生を捧げ、贅沢の限りを尽くしてきた紀州のドン・ファンの謎の死、そして55歳年下の須藤早貴の逮捕、総額13億5000万円ともいわれる財産の行方に注目が集まりました。

13位:亀戸異臭事件

炭疽菌による生物兵器テロ未遂事件

炭疽菌による生物兵器テロ未遂事件

日付: 1993年6月28日 – 1993年7月2日
兵器: 炭疽菌
場所: 東京都江東区亀戸

亀戸異臭事件とは、1993年6月28日と7月2日に東京都江東区亀戸で発生した事件。オウム真理教が起こした事件で、炭疽菌による生物兵器テロ未遂事件です。地下鉄サリン事件以降、一連のオウム事件が発覚した際にこの事件も捜査対象となったが、捜査機関からオウム真理教の手法では炭疽菌が生成できない不能犯であると認定され、刑事訴追されませんでした。

12位:グリコ・森永事件

かい人21面相事件

かい人21面相事件

場所: 西宮市
発生日: 1984年

グリコ・森永事件とは、1984年と1985年に阪神間(大阪府・兵庫県)を舞台に食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件です。犯人が「かい人21面相」と名乗ったことから、かい人21面相事件などとも呼ばれました。2000年2月13日に愛知青酸入り菓子ばら撒き事件の殺人未遂罪が時効を迎え、すべての事件の公訴時効が成立してこの事件は完全犯罪となり、警察庁広域重要指定事件では初の未解決事件となりました。

11位:大阪愛犬家連続殺人事件

犠牲者は男女合わせて5人

犠牲者は男女合わせて5人

日付:1985年から1994年
場所:大阪府

1992年から1993年にかけて、大阪府の自称犬の訓練士・上田宜範(当時39歳)のまわりで人が次々と姿を消していた。当初は別々の失踪事件とみていた警察も、”全員が上田の知人” であることがわかると事件として捜査を開始。上田は、知り合った人に対し ”犬関連ビジネス” を持ちかけ金を騙し取っていた。そしてトラブルになりかけると筋弛緩剤を注射して殺害。犠牲者は男女合わせて5人にものぼりました。

毒物事件 凶悪な犯人ランキングTOP10-6

10位:トリカブト保険金殺人事件

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無実を訴え続けるも病死

無実を訴え続けるも病死

日付:1986年5月20日

トリカブト保険金殺人事件とは、1986年5月20日に発生した保険金殺人事件です。凶器として、トリカブト毒(アコニチン)が用いられたことが大きく報じられたほか、行政解剖を行った医師が被害者の血液等を保存していたため、その後の分析で殺人であることが発覚した事件です。神谷は一貫して無罪を主張しましたが、最高裁は、神谷の上告を棄却したため、神谷の無期懲役が確定します。公判中から自らの無実を訴え、『被疑者―トリカブト殺人事件』。服役後も『仕組まれた無期懲役―トリカブト殺人事件の真実』を著すなど、改めて自らの無実を訴え続けましたが、2012年、73歳で病死してしまいます。

9位:オウム真理教被害者の会会長VX襲撃事件

麻原が「オウム真理教被害者の会」の会長殺害を命じる

麻原が「オウム真理教被害者の会」の会長殺害を命じる

日付:1995年1月4日
場所:東京都港区

この事件の被害者(当時56歳)は、オウム真理教の出家信者の親によって結成された「オウム真理教被害者の会」の会長を務めており、殺害された坂本堤弁護士に次ぐ「教団の敵」であった。麻原彰晃は、会長か会長の長男(元オウム信者)のどちらかをVXガスで殺害するよう指示。1995年1月4日午前10時30分、会長が自宅から出てきたので、山形明と高橋克也が後を追い、VXガスの溶液を会長の後頭部にかけた。会長は気づかずに自宅に戻ったところ、痙攣などを起こし容態が急変したため、ただちに慶應義塾大学病院に搬送された。幸いにも69日間の加療により一命はとりとめました。

8位:江川紹子ホスゲン襲撃事件

江川紹子さんの動きに危機感を抱いた麻原

江川紹子さんの動きに危機感を抱いた麻原

日付:1994年9月20日
場所:江川宅

江川紹子ホスゲン襲撃事件とは、1994年9月20日に発生したオウム真理教信者による殺人未遂事件ですが、立件は見送られています。江川紹子は、未解決だった坂本堤弁護士一家殺害事件(当時は失踪事件)へのオウム真理教の関与を追及していました。麻原彰晃はこれに危機感を抱き、新実智光、遠藤誠一、中川智正、端本悟に命じ、江川を毒ガスのホスゲンで殺害するよう指示。サリンでは怪しまれるのでホスゲンが使われることになりました。

気管支に全治2週間の傷を負う

気管支に全治2週間の傷を負う

1994年9月20日午前3時半頃、実行犯らは江川宅の郵便受けからホースを入れ、ホスゲンを噴霧。しかし、郵便受けの音ですぐに気づかれたため、少量しか噴霧できず車で逃走しました。江川さんはホスゲンを少量吸い込んだため、気管支に全治2週間の傷を負います。命に別状はありませんでしたが一時声が出なくなったそうです。1995年3月の強制捜査以降で一連のオウム事件が発覚した際に同事件の立件も浮上しましたが、被害が重大でないことを理由に起訴猶予処分となりました。

7位:池田大作サリン襲撃未遂事件

地下鉄サリン事件発生後の強制捜査で発覚

地下鉄サリン事件発生後の強制捜査で発覚

日付:1993年11月と12月18日
場所:創価大学

池田大作サリン襲撃未遂事件は、1993年11月と12月18日、創価学会名誉会長・池田大作が当時の宗教法人・オウム真理教の幹部に襲撃された暗殺未遂事件。 1995年3月の地下鉄サリン事件発生後に、オウム真理教に対する警察の強制捜査により教団幹部らが逮捕され、発覚しました。

1回目

1回目

1回目は1993年11月に、村井秀夫、新実智光、中川智正、滝澤和義らオウム真理教の幹部4名が、山梨県上九一色村の第七サティアン内クシティガルバ棟で生成した猛毒のサリン約600gの入った農薬噴霧器「霧どんどん」を乗用車に載せて、東京都八王子市にある創価学会の東京牧口記念会館での創価学会行事に出席していた池田大作に向かってサリンで攻撃を行いました。しかし、サリンが霧にならず路上に落ちる、車内にも入る、散布用の噴霧器「霧どんどん」も故障するなどして、結果失敗に終わりました。

2回目

2回目

2回目は1993年12月18日(土曜日)で、東京都八王子市の創価大学で開かれる演奏会に池田大作が出席するという情報があり、オウム真理教もこの情報を入手していた。当日未明、創価学会の東京牧口記念会館にサリン噴霧トラックが向かったが、搭載していたガスバーナー式加熱気化噴霧器より火災が発生し、これを創価学会側の会館警備を担当していた牙城会メンバーが怪しみワゴン車で追跡してきたため、直ちに逃走。Uターンしながらなんとか3kgのサリン溶液を噴霧しました。

6位:名張毒ぶどう酒事件

「第二の帝銀事件」

「第二の帝銀事件」

日付:1961年3月28日
場所:三重県名張市葛尾地区の公民館

名張毒ぶどう酒事件とは、1961年3月28日の夜に三重県名張市葛尾地区の公民館で発生した大量殺人事件です。 名張市の実質飛地と隣接する奈良県山辺郡山添村にまたがる集落の懇親会酒席で振る舞われたワインに毒物が混入され、そのワインを飲んだ女性17人が中毒症状を起こして5人が死亡しました。「第二の帝銀事件」として世間から騒がれたこの事件で、被疑者・被告人として逮捕・起訴された奥西勝は刑事裁判で死刑判決が確定したが、冤罪を訴えて生前9度にわたる再審請求を起こし、死刑確定から43年間にわたり死刑執行が見送られ続けた一方で、再審請求も認められることなく、八王子医療刑務所で死亡しました。

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