アンドリイ・チカティーロは、ウクライナ生まれの連続殺人犯です。彼は犠牲者を人里離れた場所に誘い込み、彼らを暴行し、その身体に激しい損傷を加えて惨殺しました。犠牲者は50人を超え、主に子供と女性であり、その身体を連続で刺し、切り刻み、切断し、腸を摘出し、両眼を刳り抜き、身体の一部を喰らいました。

残虐な手口から「赤い切り裂き魔」「ロシアの死神」と呼ばれたチカチーロは、1988年に最後の被害者を殺害したのちに逮捕されました。チカチーロの取り調べは、被害者に警察官の子供がいたために報復を恐れてKGBの拠点で行われたそうです。結局裁判で立証できたのは52件でしたが、実際はもっといたことが想定されています。1992年に死刑が確定し、銃殺刑に処されています。

北九州監禁殺人事件は、2002年3月以降に福岡県・北九州市小倉北区で発覚した監禁・連続殺人事件です。人の弱みにつけこんで監禁をして金を巻き上げ、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置き、お互いの不満をぶちまけさせて相互不信を起こして逆らえなくし、被害者同士で虐待をさせることで相互不信を一層深くさせ、自分の手は汚さずに用済みとなった人間を殺害して死体処理を行わせました。

犯罪史上稀に見る凶悪犯罪とされ、第一審で検察側は「鬼畜の所業」と容疑者の松永と緒方を厳しく非難した。非常な残虐性・悪質性にもかかわらず、事件に報道規制がかけられたとされ、事件の知名度は高くない。当初は地元の報道機関を中心に報道をしていたが、内容があまりに残虐であるため途中から報道機関が自主規制し、全国の報道機関での集中報道には結びつかなかったともいわれています。

太陽寺院集団自殺事件は、1994年に「太陽寺院」というフランスの宗教団体の信者が、次々と集団自殺した事件で、最終的に74名が自殺しました。信者達が残した遺書からは、死とは「世界の偽善と圧迫」からの脱出であると述べられています。加えて「シリウス星への移動」を感じていると書かれていました。また、ケベック州警察によって押収された記録によると、一部の信者が教祖ジョゼフ・ディ・マンブロに対して 100万ドル以上の大金を寄付していることが明らかになっています。

太陽寺院という儀式的を重んじるカルト集団で、多いときは400人以上信者がいましたが、90年代から経営が悪化し、信者が激減。遂には教祖たちの集団自殺の呼びかけに、信者たちは自殺していきました。残った信者達についても1990年代後期に集団自殺を企てていたが未遂に終わっています。

華城連続殺人事件は、1986年から1991年にかけて大韓民国の京畿道華城（ファソン）郡（現在の華城市）周辺という農村地帯で10代から70代までの10名の女性が強姦殺害された未解決の連続強姦殺人事件です。2003年公開の韓国映画、『殺人の追憶』はこの事件をモチーフにしています。2006年4月2日に、最後の事件の公訴時効が成立したことで、全ての事件で犯人を訴追できなくなった。その13年後にあたる2019年に至ってようやく、犯人は1994年に起こした妻の妹への強姦殺人・屍体遺棄で無期懲役を受けている男性だと判明することになります。

被害者の中にはストッキングで手を縛られて強姦されている女性も複数いました。見つかった遺体は下半身のみ裸にされているものや、被害者の陰部に所持品であるボールペンやフォーク、傘などが刺さっていたなど、衝撃的な状況で、韓国国民を恐怖に陥れた事件でした。

事件は、1970年代から1980年代前半にかけて、ベーカリーを経営していたロバート・ハンセンが、主にセックスワーカーの女性を誘拐し、荒野に連れ出すなどして殺害を繰り返したもので、当時アンカレジの町を震撼させ、のちにハンセンは「ブッチャー・ベイカー（肉切りパン屋）」と呼ばれました。

ハンセンは売春婦や家出少女を獲物に見立てた「人間狩りゲーム」を楽しんでいました。1983年に逮捕されたハンセンは4人を殺害した罪で有罪となったが、その後、さらに複数の女性を拉致、強姦したうえ殺したと自供した。捜査官らがハンセンを連れて現場へ向かうと、ハンセンは犠牲者17人の遺体を埋めたという場所を指し示した。1984年、警察が改めて現場を捜索した際、女性8人の遺体を発見。遺体は合わせて12人となった。このうちペルキーさんを含め、これまでに11人の身元が判明しました。

ホワイトチャペル殺人事件は、1888年4月3日から1891年2月13日にかけてロンドンのイーストエンドにあるホワイトチャペル地区や、その近隣で発生した11件の殺人事件で、有名な連続殺人者である切り裂きジャックの犯行と考えられていますが、逮捕に至らず、未解決事件となっています。

第1の被害者のスミスは性的暴行を加えられたうえに略奪も受け、第2の被害者のタブラムは39回刺され、ニコルズ、チャップマン、ストライド、エドウッズ、ケリー、マッケンジー、コールズは喉を切り裂かれました。エドウッズとストライドは同じ日の夜にすぐ近くで殺害され、切り裂きジャックを称する人物が報道機関に送ったハガキで使われていた言葉から「ダブル・イベント」と呼ばれています。ニコルズ、チャップマン、エドウッズ、ケリーの遺体は腹部が切り開かれ、マイレットは絞殺され、身元不明の女性の遺体はバラバラに切断されるなどどれも猟奇的な殺され方でした。

「満月の狂人」「グレイマン」「ブルックリンの吸血鬼」などの異名で知られるアルバート・フィッシュは、アメリカ合衆国・ワシントンD.C. において、正確な数字は明らかになっていませんが、多数の児童を暴行して殺害しています。 また、肉を食べる目的で殺害された児童もいるそうです。

もっとも有名な事件は「グレース・バッド殺人事件」で、フィッシュが逮捕されるきっかけにもなった事件です。フィッシュはグレース・バッドという当時10歳の女性を誘拐し、彼女を殺害後、食人に及んでいます。被害女性の母親宛てに「私がオーブンで焼いた彼女の小さなお尻の、なんて甘美で柔らかだったことでしょうか。彼女の全部を食べるのに9日間要しました。私が望むなら彼女をレイプできましたが、それは行いませんでした。彼女は処女のまま天に召されたのです。」という恐ろしい内容の手紙まで送っています。

人民寺院集団自殺事件とは、1978年11月18日、南米ギアナで起きた、大衆に大きな衝撃を与えた「人民寺院」集団自殺事件で、全体で914人が死亡し、内276人が子供でした。この集団自殺は、現代における同様の惨劇の中でも最大規模のものであり、2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生するまで、アメリカ合衆国民の故殺において最多の被害者数を記録しました。

人民寺院という宗教は、創設者のジム・ジョーンズによって始まった宗教でした。人民寺院は若者や黒人、お年寄りなどの社会的弱者を救済しており、時代のヒーロー的な存在でした。しかし脱会者によって、性暴力・差別・拷問が発覚。身の破滅を予感したジョーンズは南米のガイアナに移住して、自給自足の生活をし、自らの土地を「ジョーンズタウン」と名付けます。1978年にアメリカ議員が調査のためにジョーンズタウンを尋ねると、複数の信者に「脱会したい、助けてほしい」と詰め寄られ、ジャーナリスト3名を引き連れ、教団離反者を引き取り空港に向かうものの、信者の銃撃に合い死亡。その日の夕方にジョーンズは集会を開き、信者約900名と共に集団自殺を図りました。自殺者の中には、無理やり自殺を強要された人、逃げるところを銃殺された人も主に子供で300名程いたそうです。ジョーンズ自身は拳銃自殺により死亡しています。

女子高生コンクリート詰め殺人事件は、1988年11月から1989年1月の間に発生した猥褻略取誘拐・監禁・強姦・暴行・殺人・死体遺棄事件です。不良少年グループが通りすがりの女子高生を拉致して輪姦し、その後40日以上にわたって監禁して集団で暴行・強姦を行いました。監禁から約40日後、加害者少年らは少女に集団リンチを加えて死亡させて遺体をコンクリート詰めにし、東京湾に遺棄するという、日本でも類を見ない猟奇殺人事件でした。

被害者は当時高校3年生で、就職の内定も決まっていた上彼氏もおり、まさに人生これからという時期だったことから被害者の母親はあまりのショックに倒れ、現在も精神科に通っているそうです。しかもこの事件の犯人4人、なんと全員当時未成年という驚愕の事実とむごたらしい内容から当時の社会に大きな影響を与え、今日までの少年教育のあり方を再認識させる契機となりました。また、殺人事件で凄惨な死体など珍しくも無いはずの警察官達も本件の他に類を見ない惨たらしさには激しい怒りを覚えたようで、当時の捜査関係者曰く「捜査関係者や地元の署の警察官はみんな殺気立っていた」と語っています。

アナトーリ・オノプリエンコは、ウクライナのシリアルキラーで、6年間に52人を殺害し、警察からは「ターミネーター」と呼ばれていたそうです。4歳の時に母親が他界。13歳年上の兄は父親と暮らしていくが、彼は孤児院に送られる。この仕打ちをオノプリエンコは恨み続け、後の連続殺人へとつながっていきます。

オノプリエンコは、一軒家に狙いを定めると、ドアを破り侵入。大人達は銃殺、子供は撲殺して一家を殲滅した後に金品を強奪し、証拠隠滅のため火をつけて立ち去ります。子供・目撃者を含め容赦なく殺害されました。事件に関して、ウクライナ史上最大規模の捜査が行われ、事件の容疑者として一人の男性を逮捕。ウクライナ警察は拷問により自白を引き出そうとしますが失敗し、無実であった男性を自殺に追い込むという失態を犯します。オノプリエンコが真犯人だと発覚したのはその17日後という悲劇でした。

ジェニーン・アン・ジョーンズは、1970年代から1980年代にかけて、自身が担当する60人余りの乳幼児を殺害した疑いがある准看護師・ヘルスケア・シリアルキラーです。1984年に、小児ふたりの殺害・傷害（殺人未遂）の罪で有罪判決を受けました。殺害にはジゴキシン（強心薬）やヘパリン（抗凝固薬）、後にはサクシニルコリン（筋弛緩薬）が用いられたが、代理ミュンヒハウゼン症候群やヒーロー・コンプレックスを抱えていた可能性が指摘されています。

病院は訴訟を起こされることを恐れて、当時の准看護師全員を解雇して、代わりに小児集中治療室のスタッフを正看護師として採用。ジョーンズが担当していた勤務時間帯「死のシフト」と呼ばれており、彼女自身も「死の看護師」と呼ばれるほど子供の死亡は相次ぎました。ジョーンズが務めていた時期の公式記録は破棄されており、被害者の正確な数は分かっていません。

アメリカ出身の元ボクサーのサミュエル・リトルは、ケンタッキー州のホームレス保護施設で薬物関連の罪で逮捕され、カリフォルニア州に身柄を移送されます。そこでの取り調べを通じDNA鑑定が行われた結果、1987年-1989年にかけてロサンゼルスで発生した3件の未解決殺人事件に関与した疑いが浮上。2014年、女性3人を殺害した罪で終身刑が言い渡されます。その後、サミュエル・リトルは、服役先のテキサス州の刑務所で次々と殺人事件を起こしていたことを自白。2018年までに自白した殺人事件の件数は93件に上り、アメリカ史上最悪の連続殺人事件に発展します。

しかし、サミュエル・リトルは2020年の大晦日、収監されていた刑務所で息を引き取ってしまいます。自身を「呪われた存在」だと語っていた彼の身に何があり、何が原因でシリアルキラーへと導いたのかは謎のままです。また、彼が関与した事件は本当は何件だったのかという疑問も闇の中となってしまいました。

1992年から2010年の間にシベリアのアンガルスク、イルクーツク、極東のウラジオストクで78人の少女と女性を性的暴行し、殺害したとしてロシア人のミハイル・ポプコフが逮捕されました。彼は元警察官で、殺害に使った道具は警察署の押収物を保管する倉庫から持ち出して使っていたようです。犠牲者の中には、首を切り取られていたり、心臓を取り出されていたケースもあったようです。この事件は遺体がなぜか水曜日の朝に発見されることが多かったことから、逮捕前、彼は『水曜日の殺人者』と呼ばれていたそうです。

警察官だったポプコフは警察官の制服を着て、パトカーに乗って女性たちに『家まで送って行く』と声をかけていました。警察官ですから、被害者たちも安心して車に乗り込んでしまったようです。そうして、人里離れた森に女性を連れて行って、レイプし、殺害、そのうえ、殺害した後に遺体も犯していました。警察官という立場を利用した卑劣な犯罪に、世界中が震撼しました。

1982年から1998年にかけて、少なくとも71人の女性が殺害されるという事件が起こりました。容疑者は、アメリカ合衆国 ユタ州 ソルト・レーク・シティ出身のゲイリー・リッジウェイ。最初の被害者数名の遺体がワシントン州のグリーン川で発見されたため、彼は「グリーン・リバー・キラー」というニックネームで呼ばれています。