首都： ベイルート
通貨： レバノン・ポンド
人口： 559.3万

レバノンは地中海東岸に位置し、北と東はシリア、南はイスラエルに囲まれる国です。細長い国土の南北に山脈が走り、夏は高温乾燥、冬は温和な地中海性気候のもとにあります。イスラーム圏とヨーロッパとをつなぐ位置にあるため、民族としてはアラブ人の国ですが、宗教はイスラームやキリスト教の各宗派が複雑に混在します。

内戦等の歴史的経緯から国内では銃器がまん延しており、多くのレバノン人が自衛のために銃器を携行しているとされ、個人間のトラブルから発砲事案に発展するケースが日常的に発生しています。また、集団同士の抗争や犯罪組織と治安機関との衝突が死傷者を伴う銃撃戦へと発展するケースが確認されています。こうした事案では、拳銃等の小火器のみならず、ロケットランチャー（RPG）などの重火器が使用されるケースも確認されていることから、海外旅行先としておすすめできません。

首都： ケープタウン、 プレトリア、 ブルームフォンテイン
面積： 1,220,000 km²
人口： 5939万 (2021年)

南アフリカはアフリカ大陸の最南端に位置する国で、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、エスワティニ、レソトと国境を接しています。ほぼ中央部に位置するキンバリーでは、ダイヤモンドの露天掘りが19世紀半ばから行われた結果、直径約500m、最深部約200mという、人間が掘った世界最大の穴があります。

南アフリカが海外旅行先としておすすめできないのは、世界的に見ても、南アフリカは一般犯罪が最も多い国の一つとされているからです。殺人の発生率や強盗の発生状況は深刻で、カージャックや住宅侵入強盗の発生は、日本人にとって大きな脅威となっているほか、車上ねらいや置き引きといった窃盗事件も数多く発生しています。

首都： キンシャサ
面積： 2,345,000 km²
通貨： コンゴ・フラン
人口： 9589万
公用語： 仏語

コンゴは中部アフリカに位置する共和制国家です。二つのコンゴとアンゴラ北部は15世紀頃まではコンゴ王国として一つでしたが、ポルトガルによる征服を経てベルギー領（現在のコンゴ民主共和国）とフランス領（現在のコンゴ共和国）に分けられました。コンゴ共和国の近郊にはローランドゴリラ（低地ゴリラ）の保護区があり、神秘的な青い湖とともに感動的な光景を満喫できます。

外務省が発している危険情報レベル4発出地域では、他国軍の侵入や難民の流入による治安悪化に加え、反政府武装勢力による地元住民の虐殺や誘拐等の発生が報告されています。 中央カサイ州では2016年8月に伝統リーダーが殺害されて以来、紛争が発生し、数千にもの人々が殺害されています。そのため、100万人以上が避難していますが、徐々に隣国からカサイへと戻っている避難民もいます。

首都： ニューデリー
人口： 14.08億
公用語： ヒンディー語、 英語

インドは、南アジアに位置し、パキスタンやネパール、中国などと国境を接しています。 また、世界第2位の人口と日本の約8.8倍の広大な国土を有する多民族国家です。 「国というより大陸である」と例えられ、その多様性を表しています。

インドは多くの方がイメージしているように、治安が安定していない状態にあります。夜間には絶対に一人で外を歩かないように注意喚起されており、同行者がいても性的暴行の被害に遭う危険性が高く、インド国内でも深刻な問題となっています。

首都： リマ
面積： 1,285,000 km²
通貨： ペルー ソル
人口： 3372万

ペルーは世界でも最も多様性のある国のひとつ。 たくさんの文化や伝統にあふれ、上質な料理と豊かな自然に恵まれています。 合計12のユネスコ世界遺産があり、世界に存在する117の生物分布帯のうち、84がペルーにあります。

ペルーでは盗難や薬物の密売、誘拐や殺人事件、強姦事件なども起こっているため、あまりおすすめされていません。陽が陰り、夜になると、昼間に治安が良いと言われるエリアでも、夜の雰囲気は一転し、治安の悪化が目立つこともあります。特に夜は人通りの少ない場所でひったくりや強盗事件も多発するなど、実際に犯罪が起こっています。

首都： キングストン
面積： 10,990 km²
人口： 282.8万 (2021年) 世界銀行
通貨： ジャマイカ・ドル
公用語： 英語

レゲエの神様ボブマーリの出身としても有名ですが、欧米人が美しいカリブ海を求めて訪れるリゾート地としても人気があります。 その他手つかずの山や海など大自然を体験できるアクティビティも豊富です。 公用語は英語、年間を通じて20℃以上と温暖な気候です。

ジャマイカは貧富の差が激しく、経済状況が不安定なため、スラム街は非常に治安状況が悪く犯罪被害が相次いで起こっています。 特にスラム街は命の危険に迫られることもあるため、ジャマイカを訪れた際は、絶対に足を踏み入れてはいけないと言われています。殺人、強姦、薬物関連事件など、あらゆる犯罪が発生しており、2022年には日本人が強盗致傷の被害に遭っています。

首都： ラバト
面積： 710,800 km²
通貨： モロッコ・ディルハム
人口： 3708万
公用語： アラビア語、 標準モロッコ タマジクト語

エキゾチズムをくすぐるアフリカの国モロッコは大陸の中でヨーロッパに最も近い国と言われ、イスラム特有の喧騒感とおしゃれなフランスの雰囲気の両方を合わせ持っています。

モロッコはテロ事件の発生が高く、都市部や観光地では、外国人観光客を標的としたスリや刃物を用いた恐喝などの金銭目的の犯罪が発生しており、外務省が注意を呼び掛けています。露出の多い服装をしないこと。体を覆う部分が少ないほど、注目される度合いが高まります。地元の男性らが外国人の女性観光客の体に実際に触れてくることはほとんどありませんが、口笛を吹かれたりやじを飛ばされたりすることはあるようです。

首都： カイロ
人口： 1.093億
通貨： エジプト・ポンド
公用語： アラビア語

エジプトは、世界史の教科書でもお馴染みの、世界最古の文明のひとつ「古代エジプト文明」が栄えた国です。巨大なピラミッドや神殿など、人間業とは思えない古代遺跡の数々。乾燥した気候が何千年もの間、その保存状態を保ってきました。

外務省のデータによると、エジプトにおいて、西部や南部の砂漠地帯ではテロや爆弾事件が勃発、また、北シナイ県や南シナイ県においては、武装集団による攻撃が続いています。 また、リビア国境地帯では武装威力の流入があり、非常に危険な状態であるため、渡航は行わないよう注意喚起しています。米国務省も旅行者に厳重な警戒を呼び掛けています。イスラム過激派組織「イスラム国（IS）」をはじめ多数のテロ組織が政府関係者や治安部隊を標的に、公共交通機関や観光地を含めたさまざまな公共の場で攻撃を行っているようです。