「県」は、「首」という漢字を逆さまにしたものがルーツと言われています。昔中国では、その地域の権力者に逆らうと首を切り落とし、それを見せしめとして逆さまに吊るしていたそうです。いつしかその地域に吊るされている生首が、その地域の権力者を表すようになり、地方の区切りを意味するものとなりました。まさか普段から使っている漢字にこのような恐ろしい意味があるとは、誰も思わなかったことでしょう。

・民雄（たみお）
・郁民（いくと）
・一民（かずたみ）
・重民（しげたみ）
・民敦（たみあつ）　など

「民」には、両目を刺して目を見えなくした奴隷という意味があります。昔は戦争に負けた国の住人が、奴隷として勝った国に仕えていました。その際逃げ出さないように両目を潰されたと方り継がれています。そのように目を潰された奴隷が国王に仕えていた為、いつしか民という漢字が人々を表す漢字として使われるようになったそうです。

・戸祭（とまつり）
・風祭（かざまつり）
・祭（まつり）
・祭人（さいと）　など

お祭りと言えば神聖なものや楽しいものと言ったイメージがありますが、元々は神にささげる儀式だったと言われています。「祭」の漢字に含まれる「示」の部分は、生贄をささげる祭壇を意味します。更に「示」の上にある部分は左が肉、右が人の手を表しており、人が生贄の肉を手に持ってささげている様子が表現されています。

・日昔（ひむかし）
・了昔（りょうせき）
・昔信（せきしん）　など

食料が乏しかった古代では、狩りなどでとった鳥獣の肉はとても貴重なものでした。その中で生み出されたのが「干し肉」でした。狩りのできない冬場などでも干し肉があれば飢えをしのぐことができ、人々は食料を備蓄することができるようになりました。日にちをかけ、太陽に当てて肉を乾燥させている様子が「昔」の漢字になりました。主に使われた肉は犬や羊など家畜されていた動物でしたが、漢字が多く作られた殷の時代の暴君は処刑された人間をも干して備蓄食にした、とも伝えられています。

・押尾（おしお）
・押切（おしきり）
・押方（おしかた）
・押上（おしあげ）　など

古代中国では、事あるごとに神に祈りを捧げ、その神の声を聴くことできるとされていた占いにカメの甲羅が使われていました。その占いの方法はカメの甲羅にヒビを入れ、ヒビ割れの大きさや方向によって吉凶や良し悪し、行動についての判断材料としていたそうです。そのカメを捕まえる様子が「押」という字になっています。しかし、占いに使うのは甲羅だけなので、捕まえられたカメは胴体と甲羅をはがすために切り刻まれていたそうです。

・号（ごう）
・号太（ごうた）
・正号（せいごう）
・列号（れつごう）　など

「号」という漢字の上部は「口」、そして下部はなにやらカクカクと折れ曲がっているような形をしています。この漢字は、生贄や刑罰により生き埋めにされた人間を表しているとされています。口は大きく口を開けて泣き叫ぶ様子、下の部分は苦しみのあまり体を折り曲げている姿を現しているそうです。

・憲寿（のりとし）
・憲和（のりかず）
・憲剛（けんご）
・憲子（のりこ）
・憲治（けんじ）　など

上から屋根の象形、切りつける象形、目の象形で刑罰を意味し、それに心を付けることで刑罰によって心を正すことを表している「憲」ですが、象形文字での刑罰は目の上に入れ墨を入れられ、一目で犯罪者だと分かるようにしたものとされています。しかし、本当は目を削り取られる刑罰だったと言われています。

・大道（おおみち）
・中道（なかみち）
・道下（みちした）
・道子（みちこ）
・道大（みちひろ）　など

「道」には「首」という字が使われていますが、昔中国では自分が住んでいる領土から外に通じる道に、敵や悪霊の侵入を防ぐ為のまじないをしていたと言われています。その方法とは、道に敵の生首を埋める、または吊るすという方法でした。つまり、昔道には魔除けの為に人間の首が使われていたことが由来になっています。

・賢人（けんと）
・賢治（けんじ）
・賢太（けんた）
・賢谷（けんたに）　など

「賢い」や「賢明」などに使われる漢字なので、イメージとしては利口で頭のいい人という意味として使われますが、この漢字は「臣」、「又」、「貝」という漢字で成り立っています。「臣」は奴隷、「又」は手、「貝」は当時の通貨を意味しています。奴隷が権力者から金銭を貰う様子に関係すると言われています。例え奴隷としてでも、権力者には逆らわず金銭を貰うのが賢い判断だという意味が込められているそうです。

・荒川（あらかわ）
・荒井（あらい）
・荒谷（あらたに）
・荒木（あらき）　など