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9位:糖尿病

「生活習慣病」

「生活習慣病」

糖尿病とはインスリンの作用不足により高血糖が慢性的に続く病気で、網膜症・腎症・神経障害の三大合併症をしばしば伴います。遺伝的な体質に過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣や加齢といった要因が加わり、発症するとされています。 このため、2型糖尿病は「生活習慣病」ともいわれています。

8位:下痢症

世界の子どもの罹患と死亡の原因の第1位

世界の子どもの罹患と死亡の原因の第1位

下痢症は、世界の子どもの罹患と死亡の原因の第1位となっています。 ほとんどの場合、(原因物質で)汚染された食べ物や飲み水が感染源です。 世界では、7億8,000万もの人が改善された飲み水の利用環境を得られず、25億もの人が改善された衛生環境を得られずにいます。 感染による下痢症は、発展途上国では瞬く間に拡がります。

7位:認知症

2019年には米国や欧州で3位に

2019年には米国や欧州で3位に

アルツハイマー病などの認知症は、世界の死因の第7位にランクインしており、2019年には米国や欧州で3位にランクされています。 とくに女性は影響を受けやすく、世界でアルツハイマー病などの認知症で亡くなった人の65%は女性が占めていることがわかっています。

6位:気管がん・気管支がん・肺がん

原因はタバコだけではなく、PM10やPM2.5など大気汚染物質も

原因はタバコだけではなく、PM10やPM2.5など大気汚染物質も

途上国で呼吸器系ガンの発生および死亡率が上昇傾向にあります。タバコが原因の肺がんによる死亡率は、日本や欧米では減少傾向にあります。しかし、アフリカ、インド、中東、中国、東南アジアでは上昇傾向です。呼吸器系ガンの原因はタバコだけではありません。PM10やPM2.5など大気汚染物質もリスクになります。大気を汚さない政策を途上国においても実施する必要があります。

世界の死因ランキングTOP5-1

5位:新生児疾患

サハラ以南のアフリカ、あるいは南アジアが深刻な状況

サハラ以南のアフリカ、あるいは南アジアが深刻な状況

世界では毎年、約 24 万人の新生児が出生後 28 日以内に先天性疾患で死亡していると推定されています。 さらに生後 1 カ月から 5 歳までの子どもたちのうち、先天性疾患によって 17 万人が死亡しています。 サハラ以南のアフリカ、あるいは南アジアに生まれた子どもが生後1カ月間に命を落とす確率は、高所得国に生まれた子どもの約9倍となっています。

4位:下気道感染症

二次的に起こる肺炎

二次的に起こる肺炎

下気道感染症は依然として世界で最も致死的な伝染病であり、死因の第4位になっています。しかし、死亡者数は大幅に減少し、2019年には260万人、2000年には460~000人となっています。 食物の嚥下が障害されている時、誤飲や誤嚥、胃液の逆流などによって二次的に起こる肺炎で、高齢者や手術後の患者さんなどで起こりやすくなります。 基礎疾患によるさまざまな病態、外傷、手術、抗腫瘍薬投与などに併発する症候群と言われています。

3位:慢性閉塞性肺疾患(COPD)

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最大の原因は喫煙

最大の原因は喫煙

2019年に世界でCOPDにより亡くなった人は約323万人で、死亡原因3位になっています。 日本では、喫煙者数の減少に加え、治療方法が進んだことなどから、減少に転じていますが、それでも2020年にはおよそ1万6000人がこの病気で命を落としています。最大の原因は喫煙ですが、粉じん、大気汚染や乳幼児期の呼吸器感染、遺伝なども原因としてあげられ、受動喫煙も発症の原因となります。 たばこの煙や化学物質などの有害物質の吸引によって、気管支の組織が炎症を起こし、たんが溜まることで空気が通りにくくなります。

2位:脳卒中

年間570万人が死亡

年間570万人が死亡

世界的には、脳卒中によって年間570万人が死亡し、虚血性心疾患に次いで、死因の第2位となっています。また、重大な身体的な障害の第一の原因です。 脳卒中にならない年齢、性、人種、国はありませんが、脳卒中5件あたり4件は、低所得~中所得の国で生じています。脳卒中を引き起こす主な原因は動脈硬化です。 その動脈硬化を招く要因としては、高血圧症、高脂血症、糖尿病、喫煙などが挙げられます。 つまり、脳卒中は生活習慣病が要因となっています。

1位:虚血性心疾患

全体の16%を占めている

全体の16%を占めている

虚血性心疾患は、世界最大の死因であり、全体の16%を占めているといわれています。2000年以降、死亡者数の最大増加はこの疾患によるものであり、2019年には200万人から890万人まで増加しています。虚血性心疾患の原因としては、動脈硬化性疾患が多く、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、その他に喫煙、家族歴などがあげられます。 虚血性心疾患が死因として多いのが米国、カナダ、 北・東ヨーロッパ、中東・中央アジア諸国です。

まとめ

ここまで日本・世界の死因ランキングを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。日本の死因1位は、「腫瘍」、世界の死因1位は、「虚血性心疾患」でした。栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠をとり、正しい生活習慣を定着させることで、少しでも平均寿命が延びるといいですね。

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