山本宏子は、第2次大戦後、初めて女性へ死刑を宣告された女性です。

1949年6月10日に兵庫県飾磨郡菅野村で強盗殺人および放火事件が起こりました。死刑確定後に精神異常者であることが判明し、無期懲役となりました。そのため八王子医療刑務所、身体や精神に障害を持つ囚人が入所します。1878年に設立されました。

和歌山刑務所で服役しました。1978年3月4日に62歳の若さで奈良県大和郡山市の国立療養所、第2次大戦後に設置された長期入院患者向けの施設でもともとは結核療養所です。で亡くなりました。裁判官の恩赦で死刑から無期懲役に減刑された日本で初めての死刑囚です。

杉村サダメは第2次大戦後2人目の死刑囚です。

1960年11月から12月にかけて熊本県熊本市で女性3人が毒殺されました。被害者の、1人が毒物によって植物人間状態になってしまいました。金銭目当ての事件です。まず、姑に農薬を混入した好物の乳酸飲料を飲ませて殺害しましたが。金策には失敗し医師は姑の死因を脳卒中と診断しました。次に近所の主婦を農薬を馬肉に混ぜ殺害しましたが、金策には失敗しました。

この時も脳卒中と診断されました。次に行商人に農薬入りの鯛味噌を混入させ、死には至りませんでしたが植物状態に陥りました。次に別の行商人に農薬入り納豆を食べさせて殺害しました。行商人達からは金を奪うことに成功しました。死刑が確定してから7年後の1970年9月19日に福岡拘置支所で死刑が執行されました。犯人も被害者も全員女性で注目された事件です。

小林カウは、戦後に女性死刑囚の中で初めて死刑が執行された元死刑囚です。

1966年に死刑が確定し、1970年に死刑が執行されました。小林カウの名前は「カウ」と書きますが、発音は「コウ」となります。小林カウが犯した犯罪は殺人罪です。ホテル日本閣殺人事件で2人を殺害し、さらに事件の8年前には夫を殺害していたことが発覚しています。

小林カウは写真を見る限り、美女とは言えません。しかし、妙な色気・愛嬌があったようで、「女」であることを最大限に利用しながら生活して犯行を犯し、逮捕後はもちろん死刑が執行されるその時まで「女」であり続けた人物です。そのため、小林カウは「悪女」「毒婦」などを称されることもあります。

日高信子は戦後4人目の女性死刑囚です。

死刑確定から8年後の1997年8月1日、共犯者（夫）とともに札幌刑務所で死刑が執行されました。夫は17歳で暴力団員となりました。妻の日高信子は高校生の頃から不良で暴力団の夫と出会い子供もいます。

夫婦が1970年頃から三菱大夕張炭鉱の下請会社「H班」を設立し、社長夫婦になりました。そんな時に北炭夕張新炭鉱ガス突出事故が1981年10月に発生し作業員達にかけられていた多額の死亡保険金が会社に6000万円振り込まれ味をしめたのでした。その後困窮に陥り今度は意図的に保険金詐欺（作業員宿舎に放火）の計画を立て、3人が焼死、1人が重傷となる傷を負いました。

諸橋昭江は第2次世界大戦後5人目の死刑囚です。

殺人、死体遺棄の罪に問われました。バーを経営していた諸橋昭江が、夫を愛人と共謀して殺害した事件です。殺害方法は、夫が寝込んだのを確認してガスの元栓を開けて二酸化中毒死させています。殺害理由は夫に愛人が出来たことから、退職金目当てに殺害しました。

殺害後夫殺しは自殺だったと無罪を主張し続けました。2007年に収監先で心筋梗塞を起こし2か月後に肺炎で死亡しました。死刑確定後に夫殺害事件に関する鑑定書を新証拠として、東京地裁に再審請求しましたが]、再審は認められませんでした。75歳、東京拘置所で病死されました。

坂本春野は、1月17日夜半、妹とその夫と共謀し、坂本の夫を保険金目当てに殺害しました。

もともと、結婚した目的は保険に加入させ殺害するために結婚しました。当時は坂本の夫は春野のスナックに転がり込むように結婚しました。つまり、「ひも」状態でした。結局殺害後、保険金5000万円を騙し取ることに成功しました。

味をしめた坂本春野は保険代理店経営の浜田忠男と共謀し、自分が経営しているスナックの店内で寝ていた従業員の女性を石で殺害しました。しかし、再び保険金を得ようとしましたが、疑われ、受け取ることは出来ませんでした。2011年、83歳で死刑となり亡くなりました。

吉田純子は、1999年3月に福岡県久留米市に住む看護師の女性4人組が生命保険金目的でそれぞれの夫を殺害した保険金殺人事件に関与した人物で死刑となった人物です。

殺害の方法を決めるための「殺人会議」では心臓が原因で亡くなったように見せるため、睡眠薬とカリウム製剤を投与して急性心不全を誘発させる方法を取ることになったのでした。看護師としての知識を殺人に利用したのでした。