ムラーノとは、2002年に日産が主にアメリカを専売国として開発した大型クロスオーバーSUV車です。ムラーノは、スポーツビークルの性能に乗用車のボディを合わせた「クロスオーバーカー」の先駆けのクルマとなりました。しかし、海外での日本製SUVの人気は、ほぼトヨタが独占しており、日産の車は需要が低いため窃盗団も狙わないと言われています。

ダイハツのコペンは、軽自動車では珍しい2シーターのオープンスポーツカーです。 その珍しいパッケージやデザイン、そして本格的なスポーツモデルということで人気があります。しかし海外では、軽自動車のオープンカーに対する需要はほとんどなく、さらにダイハツの知名度はそれほど高くないことから窃盗団からも狙われないと言われています。

スバルのスポーツカーの魅力のひとつは個性的なデザインです。ステーションワゴンや4ドアセダンなど、他の自動車メーカーにはないボディタイプを採用しています。BRZは、現行モデルのスバル車の中では唯一となるクーペタイプのスポーツカーです。しかし日本国内では人気がありますが、海外では、この車を凌駕するスポーツカーがたくさんあり、さらにスバルの知名度が低いことから狙われにくい車と言われています。

フェアレディZは、日産自動車が製造・販売するクーペタイプの乗用車で、GT-Rと並んで日産を代表するフラグシップモデルで、日本を代表するスポーツカーとして幅広く知られています。しかし、スポーツカーについては、アメリカや欧州が本場で、日本のスポーツカーは二番煎じというイメージがあり、日本国内では人気の高いこの車も、海外での人気はそれほどではないようです。

ホンダのS660は、軽自動車では数少ない2シーターのオープンボディを持つスポーツモデルです。 エンジンを座席後方、車体のほぼ中央に配置し後輪で駆動するミッドシップ・リアドライブ採用の本格派で、とくにスポーツカー愛好家にファンが多いと言われています。しかし、普通自動車と軽自動車の区別が日本ほどはっきりしていない海外では、ほとんど評価されていないようです。

ロードスターは、乗馬競技用の馬やスピードに重きを置いた軽装備馬車から転用された名称であるとされています。マツダが販売するロードスターは軽量化を意識して設計されており、軽快な走りを楽しめるのが特徴の小型オープンスポーツカーです。日本国内では大ヒットしましたが、海外での人気はそれほど高くないため、窃盗団の対象外と言われています。

日中（ 9～17時）754件28.4%
夜間（17～22時）208件7.8%
深夜～朝（22～9時）1,517件57.1%

近年の盗難状況を見ると、トヨタ車が特に多くなっており、大阪府や愛知県、関東近辺での盗難が増加しているようです。一方で、東京都がランキング上位に挙がっていない理由として、防犯カメラの普及や駐車場の整備が進んでいることが挙げられます。また、深夜帯であっても人目が多いため、盗難のリスクが低い環境が整っていると考えられます。一方で地方では都市部ほどの監視体制が整っておらず、特に深夜帯は人目に付きにくいため、郊外が狙われる可能性が高まっています。自動車盗難事故実態調査の結果によれば、自動車盗難の数は年々減少していますが、昨年は5,734件と前年比で増加しています。このような傾向から、自動車盗難に対する防犯対策がますます重要となっています。

リレーアタックは、スマートキーの仕組みを悪用して車を盗む手法で、スマートキーは車のキーを挿さずにドアを解錠し、エンジンをかけることができます。スマートキーと車本体にはお互いの電波を認識する機器があり、スマートキーが車に近づくことで自動的に電波を識別し、ドアロックを解除します。リレーアタックでは、特殊な機器を使用して微弱なスマートキーの電波をキャッチし、それを車まで中継することで、ドアロックの解除やエンジンの始動を可能にしてしまいます。通常、2～3人のグループが協力して行われ、スマートキーの所有者から離れた場所で始まり、電波を中継して最終的に車が盗まれるケースがほとんどです。

コードグラバーは電子キー使用時の電波を傍受、複製しスペアキーと同様の物を作成することで、ドアの解錠、システムまたはエンジンの始動を行い車両を盗み出していく手口といわれています。リレーアタックと違い、1人でも実行可能、かつ離れた場所からでも解錠コードを盗み出すことが可能です。

CANインベーダーはモバイルバッテリーのような形の手のひら大の機器だ。 車のバンパーをずらし、フロント部分の配線とケーブルでつなぐと車載システム「CAN」に侵入。 信号を送ってドアを解錠したり、エンジンを始動したりする。 捜査関係者によると、操作は容易で車を傷付けず数分で盗んでしまう方法です。