兵庫県の犬の引取り件数は99件で、そのうち殺処分になったのは44件。猫の引取り件数は512件で殺処分になったのは半数以上の308でした。兵庫県では野良猫の避妊対策などの対策、また、譲渡先を探すなどの対応が求められています。

奈良県の犬の引取り件数は164件で、譲渡数は114と高い比率になっています。猫の引取り件数は480件で、譲渡数はわずか151で、殺処分は323と多くなっています。奈良県は、猫の譲渡数が低いことが殺処分率を上昇させている理由となっています。

大分県の犬の引取り件数は280件で、このうち殺処分されたのは67件。猫の引取り件数は531件で、このうち殺処分されたのは半数以上の301件でした。

愛媛県の犬の引取り件数は358件で、このうちおよそ半数の172件が殺処分になっています。また、猫の引取り件数は326件で、このうち半数以上の241件が殺処分となっています。愛媛県では里親譲渡の活動が機能していないといえます。

秋田県の殺処分の内訳は、犬が34、猫が395、計429と全体でも多くなっています。引取り数は犬については飼い主からが28、所有者がいないものが77。このうち返還されたのが24、譲渡されたのが55。猫については飼い主からが483、所有者不明が130。このうち返還されたのが1、譲渡されたのが346と、飼い主が猫を飼育できないケースが多いことがわかります。

岐阜県の犬の引取り件数は299で、このうち殺処分されたのが36。猫の引取り件数は1208で、殺処分は424になっています。猫の数が犬のおよそ10倍以上で、譲渡件数も引取り件数の半数程度と決して多いとはいえません。また、引取り件数のうち742件は生まれて間もない所有者がわからない猫で、去勢手術を施すなどの対策が求められています。

長崎県は全国でも2番目に殺処分が多いと言われています。犬の引取り件数は541件で、およそ半数の215件が殺処分となっています。また、猫の引取り件数は389件で、殺処分されたのは315件でした。

全国で最も殺処分が多いのが福島県でした。福島県の犬の引取り数は飼い主からが61、所有者不明が212の計273で、このうち135が返還、85が譲渡され、57が殺処分されています。猫の引取り数は飼い主からは559、所有者不明が562、計1121で、このうち14が返還、214が譲渡され、891が殺処分されています。動物愛護活動が盛んな関東・関西地区よりも、福島県は犬猫の保護団体・個人ボランティアが圧倒的に少ないとも言われており、今後、殺処分0に向けて様々な取り組みがなされています。