ワーキングホリデー先として、かなり人気の高いカナダは、ビザの取得は抽選制ですが、例年11月頃には6,500人の申請枠が埋まるほどです。訛りの少ない綺麗な英語を話すと同時に、地域によってはフランス語が公用語となっているため、1つの国にいながら2ヶ国語を習得することができます。

オーストラリアとのワーキングホリデーは1980年に始まり、約30年以上の歴史の間に年間約5000人以上がオーストラリアへのワーキングホリデービザを取得しています。オーストラリアは1年中を通して温暖な地域もあることから、気候の面でも日本人にとっては住みやすい環境といえます。

ニュージーランドは、豊かな自然と過ごしやすい気候が特徴で、年間のビザ発給数は無制限で、約2,000人もの日本人がワーホリビザで渡航しています。オーストラリアやカナダなどと比べて、費用を抑えられるというメリットもあり、人気の高い国となっています。

イギリスのワーキングホリデーは正式には「Youth Mobility Scheme（通称：YMS）」と言い、最大2年間滞在できたり、就労が主な目的とされていたりと、ほかの国とは異なる点があります。ファッションや音楽、アートなどが盛んな国でもあり、カルチャー好きから支持を集めています。しかし欧米圏でも物価が高く、ビザの発給も倍率が2倍と高くなっています。

2019年8月にワーホリ協定国の仲間入りをしたばかりのスウェーデンは、第二言語として英語を話す人口の割合が世界でNo.1と言われており、英語を学ぶためにもぴったりの国です。しかし、ヨーロッパのなかでも税金が高く、都市によっては求人がほとんどない点がネックになっているようです。

計16の連邦州からなるドイツは、各州ごとに独自の文化や歴史があり、中世の街並みなど古くからの雰囲気がそのまま残っている地域もある一方、先進国ならではの最先端の技術も味わえる都市もあります。しかし物価が安く、給料も安いというのがネックになっているようです。

韓国はアクセスがよく時差の影響もほとんどないので、手軽に渡航できる点で人気があります。ソウルなどの近代的な地域がある一方、歴史文化の残る慶州のような都市もありいろいろな面から韓国を満喫できます。しかし最低賃金がやや低く、独特な人間関係に苦労するかもしれません。

スペインは、2017年4月にワーキングホリデー協定国へと仲間入りし、年間500人が渡航しています。サグラダファミリアやフラメンコ、芸術家・ピカソの出身国としても知られており、世界遺産や美術館などが豊富で、1年間の長期滞在でも飽きることがありません、しかし雇用関係は厳しいと言われています。

フランスは芸術、ファッション、グルメ…などなど女性心をくすぐる要素が多く、エッフェル塔や凱旋門、モン・サン＝ミシェルといった有名な遺産も多いことから「芸術の国」と人気を博しています。しかし物価が高いためお金がかかるという難点があります。

アルゼンチンとのワーキングホリデー制度は、2017年5月に始まり、年間の渡航者数は200人とほかの協定国に比べると少ないですが、貴重な体験ができると密かに人気を集めています。しかし渡航費が高く、さらに仕事を見つけるのが難しいと言われています、

2018年2月にワーキングホリデー制度の運用がスタートしたチリは、日本ではなかなか見られない壮大な自然風景をはじめ、ワインや海鮮料理、チリ独特の歴史など、現地でしか知ることのできない魅力がたくさんあります。しかしビザの発給数は年間200人に限定されており、渡航費の負担が大きいと言われています。

美しい自然と景色、教育や生活水準の高さ、犯罪率の低さから留学先としても人気のある北欧フィンランドは、国連が毎年発行している「世界幸福度報告書」では6年連続1位を獲得するほど、幸福度が高い国として知られています。しかし物価が高く、さらに仕事探しの情報量が少ないため苦労するとも言われています。