主な温泉：琉球温泉 龍神の湯、山田温泉

沖縄には本土のような火山性の温泉はありませんが、非火山性の温泉は多くあります。非火山性の温泉は塩分を多く含んでいるため、汗の蒸発を防ぎ、かつ保湿効果に優れているのが特徴です。

主な温泉：嬉野温泉、古湯温泉、武雄温泉

総体的に温泉地の少ない佐賀県ですが、その中でも名湯があります。嬉野温泉は九州を代表する温泉地のひとつで、源泉温度が高いのが特徴です。また、1300年の歴史を誇る「武雄温泉」は、竜宮城のように鮮やかな楼門（ろうもん）がシンボルです。

主な温泉：なめがわ温泉、秩父温泉、大滝温泉

埼玉は温泉地の少ない県で、主に秩父地方に温泉地が点在しています。湯は総体的に源泉温度が低く鉱泉が多く、これはある意味、埼玉は地盤が硬いと言えます。秩父のシンボルである武甲山周辺には湯治場的な鉱泉があり、大竜寺源泉（赤谷温泉）は江戸時代からの名湯と言われています。中津川林道手前にある中津川温泉は隠れた秘湯。また県西部の久喜市にある百観音温泉は泉質自慢の日帰り温泉です。群馬県境を流れる神流川流域は塩分濃度が高く、白寿の湯は強塩泉の湯で注目です。

主な温泉：祖谷温泉郷、鳴門温泉

徳島県の温泉地は比較的少なく、その中で有名なのが祖谷（いや）温泉です。渓谷に面した露天風呂は有名で、温泉ファンのみらず観光客にも憧れのお風呂になっています。この周辺は秘境で、「かずら橋」はこの地の風土を知る貴重な文化財となっています。

主な温泉：十津川温泉、洞川温泉、入之波温泉

世界遺産の文化財が数多く集まる北部は温泉地としての歴史は浅く、地下深くからの掘削温泉が少なくない地域です。桜の名所、吉野山麓にある吉野温泉元湯は明治の開湯で鉱泉ながら泉質は良いと言われています。一方南部は山深く、秘湯系が多く、大吊り橋のある十津川温泉は比較的大きいが、その奥にある上湯温泉などは秘湯と言われています。

主な温泉：青島温泉

宮崎市の南東部に位置する青島エリアは、県内有数の人気観光地。橋を渡って行ける「青島」だけでなく、その対岸にある青島海岸も、さまざまな見どころにあふれています。海岸沿いには、「美肌の湯」と呼ばれる微炭酸の湯が特徴の温泉施設が点在点在しています。

主な温泉：袋田温泉、五浦温泉、大子温泉

茨城県で特筆すべき温泉は「鵜の岬」。ここにある国民宿舎はその料理と太平洋の展望の良さからなかなか予約の取れない宿で知られています。また五浦温泉も横山大観の六角堂が近くにあり、人気の温泉地です。日本三名瀑の「袋田の滝」がある袋田温泉も有名で、特に滝が氷結する冬場は見所です。

主な温泉：塩江温泉郷、こんぴら温泉

温泉地としては比較的新しいですが、最大の温泉地は「讃岐の金毘羅参り」で有名なこんぴら温泉です。奥社まで1368段の階段を登った汗を温泉で流す爽快さは病みつきになります。歴史が古いのは庵治（あじ）温泉で、瀬戸内海の眺望が素晴らしいと人気です。

主な温泉：湯田温泉、長門湯本温泉、川棚温泉

県内まんべんなく温泉地が点在している山口県の代表的な温泉地は県庁所在地の山口市にある湯田温泉です。宿も多く歓楽色もあり、歴史ある温泉地として知られています。萩の萩本陣、長門周辺の長門湯本温泉、俵山温泉などが主だった温泉地です。

主な温泉：湯来温泉、鞆の浦温泉、君田温泉

中国山地周辺は放射能泉が多いが、広島の温泉地はその傾向が顕著に出ています。北部には大きな温泉地がなく、どちらかと言えば秘湯系と言える温泉があります。おおあさ鳴滝露天は静寂な空気感を感じる良いお風呂で、一方、県南部の瀬戸内海周辺は観光地が多い。日本三景「安芸の宮島」がある宮浜温泉や鞆の浦温泉などは温泉地としての歴史は浅いですが、人気を博しています。

主な温泉：湯原温泉、湯郷温泉、奥津温泉

岡山は美作三湯（湯郷・湯原・奥津）がある県北部が中心です。足（たる）温泉や真賀温泉など湯治場としての歴史ある温泉地が揃っており、津山藩も大事にしてきた湯です。湯原温泉ダム下の大露天風呂や足温泉の町営温泉館など興味深い温泉も多くあります。

主な温泉：長島温泉、榊原温泉、湯の山温泉郷

三重県で有名な温泉地といえば湯の山温泉や長島温泉ですが、山にも海にも恵まれた三重県のため、絶景や海の幸とともに楽しめる温泉や、山間部にひっそり湧く歴史ある名湯なども数多くあります。三重を代表する古湯は湯の山温泉で、奈良時代の開湯といわれています。自然湧出の湯は今も健在で湯治にも良いそうで、北部では風光明媚な伊勢・志摩・鳥羽などの大観光地周辺に温泉地が集まっています。