人口10万人あたり/6.81人

アメリカ合衆国は北アメリカ大陸に広がる広大な国です。大陸の北西部に位置するアラスカ州や太平洋のハワイ州も含め、50 の州から構成されています。死亡証明書のデータに基づいて、2021年の殺人数を調査した研究によると、犯罪率の水準がこのまま続くようなら、アメリカ人の179人にひとりが殺されることになるという。

人口10万人あたり/7.83人

パラグアイは周囲をアルゼンチン、ブラジル、ボリビアに囲まれた内陸国です。国内には広大な沼沢地、亜熱帯林、チャコ（平原）が広がり、サバンナと低木地からなる原生地域があります。2021年にパラグアイ国内で発生した殺人件数は493件（殺人未遂は925件)、傷害・暴行件数は3,399件、強姦・強制わいせつ件数は640件、強盗件数は3,219件、窃盗件数は8,042件となっており、パラグアイの人口が約700万人であることを考慮すると、犯罪発生率は日本に比べて非常に高く、最近では特に強盗や窃盗が増加しています。

人口10万人あたり/8.53人

ウガンダは多様な景色、雪に覆われたルウェンゾリ山地、巨大なビクトリア湖を擁する東アフリカの内陸国です。ウガンダは旅行客が比較的多く、治安は隣国のケニアよりは良いものの、ルワンダよりも悪いと言われています。 外務省によると、一部の地域で渡航を制限するよう勧告されていますが、ほぼ全域で十分注意が必要という状況のようです。

人口10万人あたり/8.90人

ウルグアイは緑生い茂る内陸部と沿岸部に連なるビーチが有名な南米の国です。ウルグアイは中南米諸国の中で比較的安全な国と言われていますが、近年、銃器を使用し た殺人、強盗が昼夜問わずに多く発生するなど治安は悪化しています

人口10万人あたり/10.54人

ドミニカ共和国は西側のハイチとイスパニョーラ島を分かつカリブ海の国で、ビーチ、リゾート、ゴルフなどで有名です。国家警察が発表した2021年のドミニカ共和国における殺人事件の被害者数は1,172件であり、最多であった2011年を境に減少していましたが、再び増加傾向にあります。

人口10万人あたり/10.55人

ボツワナはアフリカ南部の内陸国で、カラハリ砂漠や、洪水時には緑豊かな動物の生息地となるオカバンゴ デルタを含む大自然で知られています。犯罪件数は7,386件となっています。殺人件数は、845件（2019年）から364件（2020年）に減少しています。2020年4月以降、新型コロナウイルス感染症対策としてロックダウンや夜間外出禁止令等が発出され、犯罪件数は減少していましたが、これらの各種規制により経済が悪化しており、2022年以降、犯罪件数が増加していると考えられます。

人口10万人あたり/10.91人

バミューダは北大西洋に浮かぶ英国領の島で、エルボービーチやホースシュー ベイなどピンク色の砂浜で有名です。治安は比較的良好と言えますが、殺人件数は以前よりも増加傾向にあります。

人口10万人あたり/11.01人

ニカラグアは太平洋とカリブ海の間に位置する中央アメリカの国で、湖、火山、ビーチといった雄大な地形で知られています。2021年中の犯罪認知件数は、140,713件でした。 犯罪別の発生件数をみると、殺人が453件、強盗は6,868件でした。 ニカラグアで一般的な犯罪は強盗で、特に多いのはオートバイ二人乗りによる路上強盗です。

人口10万人あたり/11.20人

パラオは、西太平洋のミクロネシア地域に位置する 500 以上の群島からなる国で、旧首都であるコロールのあるコロール島が商業の中心地です。パラオでは、これまでテロや身代金目当ての誘拐事件は発生していませんが、泥酔者や薬物使用者による殺人や強姦、強盗等の凶悪犯罪は発生しています。

人口10万人あたり/11.38人

バルバドスは東カリブ海の島で、英連邦に属する独立国家です。首都のブリッジタウンはクルーズ船が多く停泊する港湾都市でコロニアル様式の建物が建ち並んでおり、1654 年に建設されたブリッジタウン シナゴーグが有名です。バルバドス警察が発表した犯罪発生件数は、2020年は7,079件であったのに対し、2021年は5,392件であり、23.8％減少しています。 また、殺人事件は前年比20％減となる32件発生し、うち17件が銃器によるものでした。

人口10万人あたり/11.41人

コスタリカはカリブ海と太平洋の海岸線を有し、また、険しい熱帯雨林が広がる中央アメリカの国です。近年では警察官増員、犯罪者収容施設や社会復帰施設の増設など、国として治安対策に力を入れていますが、依然として犯罪は発生しています。 2022年の殺人件数は657人で、人口10万人に対し、11.6人の割合で発生しており、これは日本の0.3人に比べ極めて高い数字になっています。

人口10万人あたり/12.45人

ナミビアはアフリカ南西部にある国で、大西洋の海岸線沿いに広がるナミブ砂漠が特徴的です。この国にはさまざまな野生動物が生息しており、中でもチーターの数が多いことで知られています。そんなナミビアは毎年殺人発生率が人口10万人あたり12人前後で推移しています。

人口10万人あたり/人12.66人

スワジランドはアフリカ南部の内陸部にある小さな君主制国家で、大自然の保護区やスワジ文化の伝統行事で知られています。そんなエスワティニは殺人発生率が人口10万人あたり12.66人と言われています。南アフリカやモザンビークと国境を接しており、両国の麻薬犯罪の中継地点になっている点が理由とされています。

人口10万人あたり/12.73人

パナマは中米と南米を結ぶ地峡にある国です。パナマの中心にはパナマ運河が通っています。パナマ（人口約438万人）では、2021年に年間16,879件の犯罪が発生しました。治安のバロメーターと言われる殺人と強盗については、殺人は554件（日本874件）、強盗は2,042件（日本1,138件）であり、単純に人口一人当たりの犯罪認知件数で比較（日本人口約1億2,000万人）すると、殺人は日本の約17.5倍、強盗は日本の約49.5倍に達しています。殺人件数は、過去最多の2009年（818件）以降は減少傾向にあるものの、依然として高い数値といえます。

人口10万人あたり/13.01人

ハイチは東にあるドミニカ共和国とイスパニョーラ島を分け合うカリブ海の国です。 ギャング組織などがはびこる政情不安が収まらない中米ハイチの殺人発生率は上昇傾向にあります。ハイチ問題に関する国連特使は最近、首都ポルトープランスで縄張り争いをめぐる武装ギャング同士の争いが増えているとし、多くの住民が自衛手段に訴える措置が目立つと指摘。ギャングの構成員と疑われる十数人に住民がリンチの処刑を下した事例もあるそうです。

人口10万人あたり/13.30人

フランス領ギアナは南米の北東海岸にあるフランスの海外地域圏で、そのほとんどが熱帯雨林です。仏領ギアナは殺人発生率が10万人あたり13.30人と世界的にも高い傾向にありますが、薬物密売を巡って犯罪組織同士の抗争が発生していることが背景にあります。

人口10万人あたり/13.81人

ドミニカ共和国は西側のハイチとイスパニョーラ島を分かつカリブ海の国で、ビーチ、リゾート、ゴルフなどで有名です。そんなドミニカですが、国家警察が発表した2021年のドミニカ共和国における殺人事件の被害者数は1,172件であり、最多であった2011年を境に減少していましたが、再び増加傾向にあります。

人口10万人あたり/14.02人

エクアドルは南米の西海岸にある赤道直下の国です。その多様な国土には、アマゾンのジャングル、アンデスの高地、豊かな野生動物で知られるガラパゴス諸島が含まれます。エクアドルにおいて、長らく爆発事件等は発生していませんでしたが、2018年１月27日、コロンビアに隣接するエスメラルダス県サン・ロレンソ市において、警察施設の近辺に仕掛けられた爆弾が爆発しました。エクアドル政府は、本件をテロ事件であるとし、同市及び隣接するエロイ・アルファロ市に対し、「緊急事態宣言」を発令しました。

人口10万人あたり/15.40人

イラク共和国、通称イラクは、中東に位置する連邦共和制国家です。イラクはイラク戦争を境に政治、治安状況が不安定で、様々なテロ組織が主導権争いを繰り広げていることから、国のいたるところで殺人事件が多発しています。

人口10万人あたり/16.28人

ガイアナは南米の北大西洋沿岸にある国で、その鬱蒼とした熱帯雨林が特徴です。ガイアナでは、殺人や強盗、性犯罪といった凶悪犯罪の発生率は依然として高く、治安が良いとは言えません。 2021年は凶悪犯罪が2,003件発生し、そのうち殺人事件が131件、強盗事件が1,567件発生するなど、人口約80万人の国としては犯罪が多く発生しており、危険な治安状況と言えます。

人口10万人あたり/16.99人

プエルトリコは山脈、滝、エル ユンケ熱帯雨林のあるカリブ海の島で、アメリカ合衆国の未編入領域です。そんなプエルトリコの殺人発生率は世界20位と高く、危険な国と言われています。殺人事件の多くは麻薬取引やマフィア関係だそうです。

人口10万人あたり/17.16人

アンティグア バーブーダはアンティグア島、バーブーダ島、小さい島々からなる独立連邦国です。アンティグア・バーブーダでは外国人旅行客を狙った犯罪が多く発生し、殺人など重大な事件も報告されています。

人口10万人あたり/18.17人

エルサルバドルは中央アメリカの小さな国です。太平洋のビーチ、サーフスポット、山の多い自然で知られています。そんなエルサルバドルは、2014年から2018年までの5年間、人口10万人あたりの殺人事件発生率が武力紛争当事国を除いた中では世界で最も高い国でした。その背景には犯罪集団「マラス」の存在が大きく、2015年8月、エルサルバドル最高裁判所は、マラスを「テロ組織」と認定、以降マラスの取締りを強化。その後、2019年6月に発足したブケレ大統領政権は、治安対策に高い優先度を置き、就任早々に新しい治安対策を開始したことにより、殺人件数は更に減少しました。

人口10万人あたり/19.31人

ベネズエラは南米北部の海岸に面し、多様な自然環境に恵まれた国です。カリブ海の沖合には、マルガリータ島やロスロケス諸島などの熱帯のリゾート アイランドが浮かんでいます。現地NGOのベネズエラ社会紛争監視団によれば、2019年に同国で発生したデモの件数は16,739件でしたが、2022年の件数は7,032件で、2019年より9,707件減少しました。2019年5月以降、死者を伴うような激しい反政府デモの発生はさらに減少しています。

人口10万人あたり/19.99人

グアテマラはメキシコの南にある中米の国で、火山、熱帯雨林、古代マヤ文明の遺跡で知られています。グアテマラは麻薬組織や若者を中心としたギャング集団等による強盗、殺人、恐喝、窃盗等の問題を抱えています。 2011年の10万人当たりの殺人発生件数は38.6件あり、2019年には21.5件まで減少したものの、一般犯罪が常態化し、市民への脅威となっています。

人口10万人あたり/21.74人

ナイジェリアはギニア湾に面したアフリカの国で、自然界の名所や野生動物保護区が多数あります。ナイジェリアの治安は首都アブジャを含め、テロ事件や外国人の誘拐事件等が発生する可能性が 依然として高く、外務省は「不要不急の渡航は止めてください」と情報発信しています。