設立：1973年
設立場所：東京都
活動期間：1973年 - 2003年、2003年 - 2013年前後（OB）
活動範囲：渋谷、六本木、西麻布、新宿等
構成員数：(推定)推定50名以上

元々は関東地方の暴走族集団の連合体として結成されたものでしたが、2003年に同団体は解散しました。現在関東連合と称されるものは、この暴走族「関東連合」の一部のOBたちによる横断的な闇社会・地下社会での繋がりを他称するものです。

芸能界と裏社会のつながりは常に囁かれてきましたが、「市川海老蔵暴行事件」により関東連合の存在が一般的にも知られるようになり、その芸能界の裏側の実態が注目されるようになりました。暴走族は現在でも存在はしていますが、それでも法改正などにより一昔前に比べたらかなり少なくなりました。その反面、徒党を組んで暴力的な不法行為を働くチーマーやカラーギャングなどが台頭し、メンバーは時代に合わせて姿を変え存在しているといえます。そして資金稼ぎのため、芸能界とのつながりを重要視してきました。

メンバーには、貧困や差別など暴力団に足を踏み入れる蓋然性の低い東京都内世田谷区や杉並区などの教育熱の高い地域で比較的裕福な家庭に育った者が多いとされています。組織については、山口組などの暴力団組織と同列に語れるような強固なものではなく、「年代ごとの元総長のもとにつるむ集団」などと例えられるような、曖昧模糊な形で成り立っています。警察庁の把握によれば、「暴力団のように明確な組織性はないが、暴走族時代の先輩後輩や独自の人脈で緩やかにつながり、集団的、常習的に暴力的な不法行為をしている」としています。

川名毅　上町小次郎OB
田丸大「TOP-J」副代表、用賀喧嘩會OB
見立真一(S53)永福町ブラックエンペラーOB
松嶋重(松嶋クロス)(S53)永福町ブラックエンペラーOB
柴田大輔(S54)宮前愚連隊OB
大嶽正史(S54)宮前愚連隊OB
吉村良介：用賀喧嘩會OB
石元太一(S56)千歳台ブラックエンペラーOB
伊藤リオン千歳台ブラックエンペラー→宮前愚連隊OB

この事件は一般の少年が、関東連合という暴走族グループに襲撃を受け、凄惨なリンチの末に命を落とすという悲惨な事件です。加害者は犯行当時未成年であったことから少年法が適用され、事件の凶悪性と比較すると非常に軽微な刑で釈放され社会的な波紋を呼びました。

事件があったのは東京都大田区にあるボーリング場の駐車場です。被害者はこの駐車場で友人たちとダンスの練習をしていました。暴走族とは関係がない一般の少年たちです。襲撃してきた暴走族は敵対組織と勘違いしていました。暴走族は約20名で徒党を組んで襲撃したといわれています。対立する別の暴走族グループに制裁を加えることを目的に襲いました。後日判明することですが、集まってダンスをしていた少年らは暴走族とは関係がない赤の他人。勘違いからの暴力で被害者は命を落としました。

この事件の主犯格とされるのが石元太一で、件発生当時の彼のの年齢は18歳。その他に柴田大輔、伊藤リオンが中心的な役割を果たしたといわれています。16歳から26歳までの不良少年たちが暴行に加わりました。総勢は20名に上り直接リンチに加わったのは14人でした。

トーヨーボール殺人事件の首謀者であり主犯格の石元太一は、逮捕されたのち特別少年院に収容されることとなりました。当時、石元太一は未成年だったため、凶悪な殺人を犯したにも関わらずわずか2年という収容期間で外の生活に戻っています。同じくトーヨーボール殺人事件の主犯格として逮捕された伊藤リオンや柴田大輔も同様に、たった2年ほどで少年院を出てきています。

2013年5月5日未明に、東京都新宿区の戸塚署に田丸大さんが出頭して逮捕されました。この日の前日深夜には付近のマンションで厳重による発砲事件が起きており、これは田丸さん自らの仕業で銃刀法違反の容疑で逮捕されました。

田丸大さんは関東連合の相次ぐ事件により組内での立場を悪くし命までも狙われるようになったことから、刑務所内の方が安全だと確信しわざと発砲事件を起こして逮捕されたものとみられています。

田丸大さんは関東連合の中で最も強い影響力を持っていたとされる見立真一さんと折り合いが悪く、関東連合と決別すると言う意味でもあえて獄中を選んだと言う見方もされています。いずれにしても。田丸大の出頭には多くのメンバーが衝撃を受けたとされています。

1997年7月7日、品川区西五反田の路上で品川区や大田区を拠点とする暴走族グループが別のグループに襲われ約100人の乱闘となりました。この乱闘で区内の少年(18歳)が腰を刺され死亡、他2名も重軽傷を負いました。関東連合最高幹部が荏原レーシングメンバーを刺殺したようです。

被害者は、関東連合の宮前愚連隊の柴田氏に刺されて五反田の交差点の車屋の横の路地道の自動販売機の前で死に絶えたそうです。

2003年7月24日、午後10時40分から同50分までの間、JR渋谷駅を中心とした半径400m圏内で断続的に、バイクに乗った男が通行していた男性5人を次々にナイフで切りつけて逃走したというものです。対向車線側にいた男から言いがかりを付けられて追跡された上で切りつけられたり、コンビニエンスストアの店内まで追ってこられて切りつけられるなど、その特異性が注目されていました。

バイクを使った連続通り魔事件の容疑者として関東連合の榊原雅行を傷害容疑で逮捕。逮捕当時には覚せい剤も所持していました。7月21日の未明に渋谷区円山町の飲食店で店員とトラブルを起こし、暴行容疑で指名手配されている男が通り魔事件の容疑者に酷似していることが判明して逮捕に至ったようです。榊原は、店員とトラブルになった際、ナイフを店員の首筋に突きつけるなどしていたが、後の調べで渋谷の飲食店に勤務する店員の間で「何をするかわからない危険な男」としてマークされていたそうです。

この渋谷通り魔事件では元総合格闘技家の須藤元気も脇腹を刺される被害にあっていたそうです。須藤元気は5人目の被害者で、渋谷区桜丘町のJR山手線わきの路上から約60メートル離れた路上で右わき腹を刺されました。

1998年4月26日午前1時40分頃、世田谷区粕谷一丁目の芦花公園内の公衆トイレにて、山梨県韮崎市内の食品製造販売業手伝いA(40)が暴走族風の集団に刃物で左大腿部を刺され、病院に運ばれたが、まもなく出血多量で死亡した。

こちらの事件については、「芦花公園殺人事件」が都内の有名なハッテン場だったことから、ゲイカップルを狙った犯行だったと言われており、亡くなったAさんは襲撃される直前までBさん（38）と一緒に話し込んでいたそうです実行犯たちの名前などは不明となっておりますが、「用賀喧嘩会」の6代目（1980年生まれ世代）の時代に起こった殺人事件でした。