ジャンル：SF・サスペンス・冒険・青年漫画
作者：浦沢直樹
出版社：小学館
掲載誌：ビッグコミックスピリッツ
レーベル：ビッグコミックス
発表期間：1999年 - 2006年

コンビニの店長をする平凡な青年・ケンヂ(遠藤健児)が、子供時代の仲間たちとともに、人類滅亡を企む謎の人物・ともだちに立ち向かう姿を描いたミステリー色の強い作品で、ジャンルとしてはタイトルに本格科学冒険漫画と銘打たれています。ケンヂの子供時代の記憶が物語の真相を読み解く重要なパートとなっており、アポロ11号の月面着陸や万国博覧会といった70年代のおもなトピックも作中に登場します。

秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバーで、ケンヂの幼なじみ。面長な顔にサングラスというヒッピースタイルが特徴で、かくれんぼで最後まで見つけてもらえずに忘れられてしまう程、影が薄かった。

本名は落合長治で、バンコクに住んでいる者や角田からはショーグンと呼ばれています。ひみつ基地で“よげんの書”を作った時のメンバーで、“ともだち”のシンボルマークの考案者でもあります。作中でもトップクラスの戦闘能力の持ち主で、中でも棒術を得意とするほか、“血のおおみそか”の際には武器のチャーターや戦闘訓練を主に担当しています。

『20世紀少年』の主人公で、少年時代は仲間達と共に秘密基地を造り、また「ヒーローになること」を夢見ていた人物。少年時代に秘密基地での遊びで書いた”よげんの書”の出来事が、“ともだち”とその一派によって実行されていく事で事件に巻き込まれていき、げんの書の存在を知る、かつての幼なじみたちとともに行動を起こします。

遠藤ケンヂの姉であるキリコの娘。生まれてすぐキリコによってなかば強引に実家に預けられ、ケンヂと祖母のチヨによって育てられたことから、ケンヂを実の父親のように慕っています。実は父親が“ともだち”であり、敵方からもいろいろと特別視される存在です。

カンナと同じ高校に通う女子高生で、作品の数少ないコメディリリーフ。表情が豊かなため、シリアスな描写が多い本作において緩衝材のような役割をもっています。ひょんなことから歴史の自由研究で、「テロリスト・ケンヂ」や「血の大みそか」など"ともだち"の周辺を調べはじめます。

本名は服部哲也で、主人公遠藤ケンヂの小学校時代の同級生の一人。“しんよげんの書”の作成者。ケンヂに対しては嫉妬と憧憬が入り混じった感情を抱いており、内心では仲間に入りたがっていたが、自身の虚栄心や自尊心があってか素直に「仲間に入りたい」と言い出せずにいた。一部の人たちからは「恨み深いところが怖い」などと言われています。

本名は福田啓太郎で、ケンヂの幼馴染であり秘密基地のメンバー。お調子者でどこか軽い性格。現在は家業の蕎麦屋を継いでいる。“血の大みそか”当時は製麺所の出来合いの麺を使っており、店を放り出してクラブで遊んでいるダメ親父でした。

本名は皆本剛で、主人公ケンヂの幼馴染であり秘密基地のメンバー。普段は気弱だが、いざという時には大胆な行動もする勇敢な人物。自身の勤める会社では営業成績の悪さから上司に嫌味を言われるようなうだつの上がらない人物として描かれています。

秘密基地のメンバーで、幼いころは家が貧しく、いつも汚れた格好をしていた。巨大ライギョがいると噂されるジャリ穴に落ちたケンヂとマルオを助けたことから彼らと親しくなる。一部の人たちからは「鼻水がいつも汚いと思ってた」などと言われています。

本名は佐田清志で、お面の少年の1人。2014年にはカンナと小泉響子の通う「都立新大久保高校」に英語教師として赴任します。ケンヂは秘密基地のメンバー以外で“よげんの書”を知っている人物、ということから“ともだち”の正体だと疑っていました。モンちゃんを殺害した人物として一部の人たちから嫌われています。

秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバーで、ケンヂの幼なじみ。大学時代はラグビーの花形選手として活躍し、社会人ラグビーの強豪の会社に就職するも、片親である母の死を境に上司と共に新しいビジネスを始め、ドイツに渡ります。1997年、一時帰国した際にドンキーの訃報を受け、通夜でケンヂ達に「理科室の事件」の事を話すもこのころから不治の病にかかります。